心理効果が発生する

そのメール交換のなかで、ある種の心理効果が発生する。まず、メルともメールを送る側は、大なり小なり自己イメージを良くしようとする。「出会い」が目的なわけで、相手に嫌われないようにしようとする心理は誰だってある。意識するか、しないかは別としても、ある種のキャラクター設定をするわけだ。その際、自分も逆援相手も人格のすべてをさらしてつき合うわけではない。人格の一部だけを相手に見せるのだ。「全人的な人間関係」ではなく、「局面的な人間関係責← を結ぶのだ。また、相手を理想化してしまうということもある。メールが返ってくるということは、「私をかまってくれる」ことの始まりだ。と同時に、「相手をかまう」ことの始まりでもある。メール交換は相互に「かまう」ことなのだ。そのなかで、文字だけで相手を想像して、イメージを膨らませる。逆に、相手に文字だけでイメージさせる。そうしたメディア上の相互のィメージのなかでコミュニケーションをくり返していく。